警察の腐敗・・・「悪魔と踊ろう」       ~尋問の儀これあり~

四万十川沿いの町で、仕事中の銀行員が殺害され現金を奪われたが、犯人は、警察幹部の親戚だった為、警察は「隠ぺい工作」を画策し、この事件の犯人を割り出した警察官(私)は、ミミズのように蒸し込まれた。

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警察の腐敗「悪魔と踊ろう」vol Ⅱ-13 骨の後始末 

                  ●悪魔と踊ろう  vol Ⅱ-13        骨の後始末







 さて、次にどう出るか?


いずれにしても西田くんが、良いタイミングで県本部の監察課長で座っている。

~これが偶然だろうかもちろん警察は何も言わないだろう。

人事は人事、人の事と書く。
漢字は面白いモノで、人のコトと第三者的に、いとも簡単に表現している。

おそらく数100年以上前から積み上げた英知が、人事と言う文字を形成したのであろう。

組織内での人事とは、永遠に謎である。
が、足跡は残る。現に今ひとつ、銀行員失踪事件を蒸し込んだ西田くんが監察課長。

~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・存在だけで足跡だ。



 2つ目の足跡は、骨の発掘者、池田が県本部監察課から連絡を受け事情聴取された。

場所はなんと、高知県四万十市古津賀の国道沿いにあるゴルフの打ちっ放し練習場の前に

       ホワイトハウスというレストランがある。
                   ゴルフ客がよく利用するとこだ。~監察課もゴルフが好きだろう
 
このレストランの駐車場で、監察課の男2人組が乗る車のなかに誘い込まれ、

極めて簡単な質問を受けた。

         「あなたが話した骨の話は、
                 ここに書いている内容で間違いありませか?」

と言うものだった。

          「間違いありません」


  答えたのは、これだけだったと聞く。

骨がニセ物なら、立派な犯罪である。即・逮捕。

本物なら、即、銀行員失踪事件に着手するべきである。着手する材料は充分ある。

それを、駐車場の車の中で、監察課がわずか30分位、
しかも私の家で事情聴取した。ウソ八百を書いたメモ書き程度の内容を

・・・・・・・・・・・・・「これで間違いないか」と簡単に確認した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再度ウソで~「間違いなし」と返答して全て終了。・・・・・ガキの遊びだ。

   何の為に駐車場を選び、何の為に簡単に終わったのか? ・・・ゴルフか?
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまでやれば、立派な組織犯罪だ

       刑務所の犯罪者なら、もっと上手にやる。
        ・・・・・・・・・・・・・・・まぁ~一眼国の1つ目カラスは、この程度のものだ。

 

 清水署で仕事中の私にも、中村署の鑑識係から電話で問い合わせがあった。


        「骨の件じゃが、アンタの家で特捜(捜査一課)が池田から

          任意提出を受け任意提出書・領置調書の書類を作成したので、
         
            鑑識の書類も作る必要がある。
    
                それで、お宅の家の番地が知りたいが、
                                   何番地か教えてくれ・・・・・
                   
                   
            ・・・・・・・・・・・・・・・・アレは、~・・ブタの骨じゃ、一目見てすぐ判った」



 との内容だった。一目で“ブタの骨”と判ったらしい。~それなら~ナゼ逮捕しない。

 ブタの骨で法外な金を要求したんだろう~これを逮捕しないで、何を逮捕するんだ。

   


 そして、最後に、私に足跡を付けた。
~“ブタの骨”で、監察課の2人組が清水署まで、私を取り調べに来たのだ。

 監察課補佐 林 が責任者、もう1人は警部補だったが、名前は言わなかった。記憶にもない。

この話を世間ですれば大変な事だろうが、この組織では特別のことではないから特に憶えてない。

私の感覚も一眼国並に麻痺しているのだろう。


 監察課とは、“警察の不正”を正すための調査機関であるはずだが、現実には“大ウソ”で、

一眼国ではその逆だ。

  ・・・・・・・・・・・~警察の不正を~“表に出さない様にする”のが大切なお仕事です。

その~大ウソ監察~の・~ありきたりの取り調べが~1時間ほど続いた。

もっとも、取り調べに入る前に、監察官の 林(後に監察課長)が

      
       「監察課と言うのは、よく調べて評価し、
         
           表彰の上申をするのも、1つの役目ですので、
                  
              ~まあ、あまり緊張されないように話して下さい」


~てな事を、ぬかしやがってから、じんわり取り調べを始めた。
 
こいつは、落語のネタに使えそうだ。どうせ調べるなら、銀行員失踪事件そのものから
調べたら良かろう。が、その件に関しては一切触れようともしない。

ただ、「骨」の一字あるのみであった。~ブタ骨の出汁で作ったダシだ。


 ただ私の布石が1つだけ役に立った。佐田さんに会った時、犯人 田岡 大 の写真を手渡した。

    「犯人の写真を渡すような事をしたら、
                被害者の親が、逆上して犯人を殺しかねん。
     
                   そんな事になったら大変なので、写真は取り戻した。
             
                        取り戻したので、“事なきを得た”。一応“安心”しています」


ことさらに難しく喋るヤツが、「事なき」を「得た」と2回、まるで論語でも読んでいる様に
喋りやがった。こいつに古典がわかるか?まず無理だ。何か重たく喋れば偉そうに思える。

この種のバカは、けっこう多い。が、自分が何を喋ったか判っているのか?

      「写真を渡してはいけない」・・らしい。

ボケが、そんな事は100も200も承知じゃ。何の為に、私が写真を渡したと思う。

クソボケが、~「写真の人間は犯人か?」その事を監察課の偉い人が認めているわけ?
~なら、逮捕せえ。

       ~「親が犯人の写真を見たら、逆上して“殺しかねん”」じゃ。

逆上するとは、確信的に犯人と認めているわけ?~そんなら、逮捕せえ。

いつでもできるはずじゃ~ボケガラスが。

論語を読むような口調で偉そうに喋っているが、中身はカラポやないか。腐れ外道が。

        ・・・・・・・・・・・~芸術的バカか?

 神妙な顔で黙って聞いていたが、吉本新喜劇のバカ物語を~相手に合わせて、
脳裏に演じていたので、1時間の取り調べは、全く退屈しなかった。完璧な吉本だった、

裁判所に証人喚問のため出廷した警察官が、弁護士に論破された話を聞いた事があるが、
この程度のヤツなら負けても仕方ない。構えだけがやたら大きく、最も大事な箇所は、
全て正反対の方向に流している。

上から御命令のあった「骨」の事のみ、~いかにすれば「上」が納得する報告書が作成できるか、

この一点に思考が凝縮し、最も大事な全体の流れは全く見えてない。おかげで大助かりであった。
 


 そして後日、副署長から署長室に来るよう言われ、言われるまま付いて行った。
階段を下り、廊下を歩きながら副署長が、手にした書類(ファックス)を見ながら
              (この書類には、決済用の欄に~本部長の印鑑も押されていた)

         「この前の骨の件について、
                    処分が決定されたから」

と小声で短く言った。

この人なら、書類を見なくても、何でも言えるだけの能力は充分にある。

が、わざわざ見ながら言う行為は、言いたくないが役目だから仕方がない。と、
顔に書いている。~まっこと、変な部下を持った上司は哀れだ。~申し訳ない。

    署長様は、やおら書類を手にしまして
       
                 「副署長が~伝えたか?」 

て、・・聞き、すでに処分の件は~副署長が全部話したか?と、

希望的観測を踏まえた疑問符を私に投げかけた。

この人も自分では言いたくない雰囲気であります。
   
                 「何にも聞いておりませ~ん」

と、元気に答えたところ、少しイヤな顔をして

    「中村署の銀行員がいなくなった事件に関しては、
                         捜査しているんだから、
         
         やっているんだから、
                 ~まぁ・・・今回の件に関しては、

                        “署長訓戒”と言う~処分が決まったから伝えておく。

        ま~署長訓戒と言うのは軽いもので
 
          処分があっても、なかっても、同じ様なものだから
         
                         ・・・・・・・あまり気にせず、以後職務に励むよう」



 と、言うわけで「署長訓戒」と言う処分を賜った。これも、ほぼ予測通りだった。

あまり厳しい処分をすると、余計に事を荒立てる。内緒で終わらす為には、この程度だろう。

 ・・・・・・・・・・・~事件の黒幕が監察課長だ。
こいつが監察課長に座ったとき・・↓(悪魔と踊ろう vol Ⅱ-11 骨の取引)↓

            平成6年4月、新しく監察課長になった実力者の西田くんは、県下各警察署の

                 巡回監査を始めた。・・・・・~

               この時、監察課長と“親戚関係”になる。土佐清水市の活魚店経営者が、
               わざわざ清水署の私を訪ねて来て ~刑事課の前の廊下で・・・

                  「こんど、秀(ひで)やん(西田秀男)が、清水に来るけん(来ますから)
                              そんとき、一緒に、飲もうと言いよるが、どうじゃろう」 

                        ~との、用件を取り次ぎに来た。               

               黒幕の監察課長 西田秀男 が巡回監察で清水警察署に立ち寄るから、その夜

                         本部の監察課長さまが、~一面識もない

                                 ペー・ペーの私と一杯飲まないかとの、

                         ~お誘いの御用件で、監察課長様の御親戚である

                         活魚店経営者がわざわざ私に伝えに来た。



しかし、この「一杯飲もう」の~お約束は、
   ・・・・・・・・・・御本人から・見事に反故(キャンセル)にされた。~なぜだろう


「一杯飲もう」の約束の間に「骨」の取引があり~これが本部に伝わり~その後・・・

 「一杯飲もう」の約束は、役に立たないモノとして破り捨てられたから、単に約束の取り消しと言うより

                役に立つであろう~「一杯飲もう」~を破り捨てた反故(ほご)だ。
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・原因は、ブタ「骨」だ。


 今後~この黒幕は「自分は何の関係もない」と言い張るのは、目に見えているが、

それでは、この ~
           ・・・・・・・・「一杯飲もう」・・・・・・~を、「反故」にした件は、どう説明する。

                      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう少し~・・考えて動け・・・・・糞ボケ。


そして・・・・・・・・・・・~私はブタの骨で懲戒処分。
ブタの骨で、法外な金を要求した“外道”は、~無罪放免。お構いなし~(監察課の決定)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~北朝鮮日本支部ここにあり。~(^¥^)~

  見事な足跡を残してくれた~・・誠に・感謝‥感激‥雨あられ‥とは、この事である。

この数ヶ月後、黒幕の監察課長・西田くんは、
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・銀行員失踪事件発祥の聖地、高知県中村警察署長へ御栄転
                                                                  


              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最大級の足跡を残す。



  こんな事は良くある事で、例えば女性を強姦した警察官の場合。

もし表に出せば署長が管理責任を問われる。だから、女性から訴えがあればクビ、
無ければそのまま。なんて事は当たり前。

もし、これを注意した警察官がおれば、その人は組織の恥を表に出した反逆罪だ。
 


 平成4年、私も出席した県下捜査内勤の「会」が終了後、
同じ場所(警察の施設)で、打ち上げが行われた。

私と同じテーブルで飲んだ人が、その夜~飲酒運転事故で人身事故を起こした。

翌日聞いた時は、一緒に飲んだ人が「クビ」になるとは気の毒にと、
                   お悔やみの気持ちで 一杯だった。が、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌年の人事異動で、その飲酒運転野郎は~本部に御栄転になっているのを見て、

びっくりするやら~ 
                        バカバカしいやら~。

これも飲酒の場所が警察の施設であり、事が公になるとトップが処分を受けるから
チャラだ。

何事もトップを巻き込んで~悪さをすれば~全て~御安泰が約束される。

・・・・・・・・・・・・・・赤信号みんなで渡れば恐くない。

晩酌も警察本部で一杯飲んだら、戦艦大和に乗ったように“お家”へ帰れるかも



日本人の中に連帯責任の感情がある限り、蒸し込み事件は絶対に無くならない。
アメリカ並みに犯罪を犯した者~「個人」を処分し、上まで処分しないようにしなければ

「蒸し込み」事案を解消する事は不可能である。

何はともあれ私の署長訓戒も予期した範囲内であった。が、一眼国は何か勘違いしている ようだ。

~まだ判るまい。

「銀行員失踪事件」~この事件が表に出た場合。

警察は全てを包み込んで、隠ぺいしょうとするだろう。

が、私に対する処分、それにまつわる数々の事柄について、
~それぞれに独特の足跡を残している。

組織内の事、特に人事に関する、あらゆる事柄は永遠に不明である。~いつもそうだ。

しかし、私に対する足跡は、キラキラ星の様に輝いている。
たとえ私が死んだとしても、 永遠に残るよう~・・・・・・

現在作業中である。~しかも蒸し込まれ、蹴り出されたのは私一人だから、一眼国は
私に~何をやっても良い。と、お墨付きと御朱印までくれたわけだ。


その後、人づてに聞いたところ、私が警察でメシが食えなくなる。
と言う意味合いの噂話が、あちこちで飛び交っていたようだ。

その証跡として、ブタ「骨」の処理に関わった全ての警察官は全員一階級特進。

 その年の9月、黒幕 西田秀男は~半年で監察課から中村警察署の署長に転勤になった。
監察課と言うポストは、組織を取り締まる独特の職務であるから、

過去の実例から判断しても、わずか半年で移動するポストではない。

それが、事もあろうに~自分が蒸し込んだ、銀行員失踪事件の発生地。

高知県四万十市・中村警察署長として赴任したのだ。~これだけ力(リキ)を入れる所を見ると

~世間の「骨」の風評は、当たっているかもしれない。

おそらく地方政治の外圧(県会議員)が作用していると考えているが、はっきりした事は わからない。
もちろん組織の人事だから、部外者の指図を受ける必要はないし

理由について説明する必要もない。何もない。聞いても無駄。カラスの勝手だ。

が、アホは足跡を残すものだ。
 
12年後、銀行員失踪事件に関する初期の捜査状況について、中村署に保管されている
報告書の一枚を~ある人から見せてもらったが、ウソ八百が書かれていたのだ。

西田が四万十市で署長を務めたのは、2年位だったと思うが~その間、どの様な
隠ぺい工作をしたのか、記録に残っているはずだ。

 ~この為に、中村警察署の署長になった。

これらの全て、及び人事に関する変化は、「蒸し込み工作」の歴然とした証拠となる。

最後は私の存在そのものが証跡として自然発生するのだが、これがアホには理解できないらしい。

まるで小学生が、学校の先生に叱られたときの一時しのぎの様に、
又うまいモノは、全部自分達のグループで喰らう。

人が何と言おうがどうでもいい。
自分の正体がバレるまでは、偉そうに胸を張って歩き、バレたら途端に媚びる。

この程度の極めて程度の低い集団が1つ目カラスである。~としか表現のしようがない。

要は人間のそだち、性根の問題である。

決して理論的な問題ではなく、まして国家権力を振り回す等という、大げさな問題でもない、
早い話が、ただのバカだ。

 まず、「九州から来た人が、自殺した骨」と言う、中村警察署が発掘し回収した「骨」は、
蒸し込み組の警察官によって、証拠隠滅のため捨てられている。

地面に埋めれば、万が一、何年か先に発見される恐れがある。私なら、深い海に沈める。

高知県土佐清水市足摺岬は、自殺の名所だ。人知れず岸壁から海に飛び込み、白骨化した
骨はいくらでもある。1つ2つ、有ろうが無かろうが、数が増えるだけで大した事ではない。

捨てた後で、失踪した銀行員の父親に、ノコギリで切ったような、古い切り口がある「骨」
(ブタ骨)を見せたものだから、一眼国が驚いた。

「骨」を発見し、金を取ろうとした池田については「おかまい無し」もし、逮捕すれば、
自分達の悪事が表に出る。自分で自分の首を絞めるようなものだ。やるはずがない。

 今後も、池田が多少の犯罪を犯そうが、奴は警察に捕まる事はあるまい。そして、「骨」の
隠ぺい工作にかかわった警察官は、一階級特進の大抜擢。口どめだ。
 
 次の人事異動で私は、どっかに飛ばされるだろう~結果は見えている。
今ここで、何をやっても無益な事だが、家族に仕送りしなければ生きていけない。

まず腰を据える、次は次、また日が昇る。



 このころ足摺岬にできた温泉によく行くようになった。風呂から出て服を着ていたら
ポケットベルが鳴りだした。近くの寺の裏山で首つり自殺があったらしい。

久し振りの休日もお仕舞い、すぐ現場に走った。

足摺岬には、全国から自殺志願がやってくる。ある者は、きれいな海で死にたいと遺書を残し、
岬の岸壁から飛び込み自殺する人。~そのつもりで来たが、

岬の高さが怖くなり、近くで首をつる人。

酒を飲んで、もうろうとした状態で飛び込む人。
無数の死に様を見てきたが、映画に出てくるような美しい死は何もない。死に美学はないのだ。

現実を知らない頭でっかちの創造屋が、無責任な美学を作っただけだ。

全国から参拝に来る有名な寺の前に車を止め、清水署から駆けつけた捜査員と合流し先を急いだ。
 
寺の裏は、ジャングルの様な雑木が生い茂り、
その奥に大きな木が一本、四方に枝を張り めぐらせている。

巨人の腕に抱かれるように、男と女がぶら下がっていた。

木の枝から、大きな果実がぶら下がっているようだ。2人は互いに向き合っていたが、
顔面は黒く腐敗が進んでいる。口は半開きに、目は白く濁り、何かを訴えようとしている。

2人とも手首に新しい“数珠”を、ポケットにも新しい“御経の本”が入っていた。

~子供の借金に苦しんだ老夫婦が、寺の入り口にある売店で数珠と御経を買って、

夫婦仲良く旅立ったのだろう。すぐ警察署の遺体安置所まで運ぶ準備をしていたら

            「寺の境内を通るな」との、ありたい御言葉が飛んできた。

誰が言ったか知らないが 「寺には観光客がいるので死体を運んだら困る」との意味だ。

観光寺のクソ坊主が言ったのだろうが、ありがたい御仏の御言葉通り、タンカーに乗せ
雑木が生い茂るジャングルを2回往復して、汗だくになりながら仏さんを運び出した。

 昔、京都の有名な寺の坊主が、金で女を囲って遊んでいたのを恐喝したヤクザがいたが、
それも必要悪だろう。~必要な悪だ。

警察も観光寺のクソ坊主と似たような者で、
クソ理屈を偉そうにこね回し、現実には自分の出世の事しか眼中にない。
 
腐敗した老夫婦の死体を処理しながら、「死体処理は仏の供養」と自分に言い聞かせたが、
いくら言い聞かせても納得するには、ほど遠い。

こんな仕事をしても、得をするのは署長や課長じゃ~。ワシラの仕事は
上のモンが、自分のポストを守る為の道具になるだけじゃ。
実際、腐った死体を処理していくら手当がつく、

一体300円位にしかならん。

数年前までは、死体一体につき500円位。それを作業した警察官の人数で割る。

だから~5人でやれば1人100円だ。
     ~8人(足摺岬の飛び込みは、断崖絶壁から死体を運ぶ)でやれば、0円が3名。

そこで、金ではない、との理想論が出る、それなら・それでいい。

が、現実に「ワシラは道具じゃ」


との本音を殺しながら、死体処理作業をやっと済ませて、一息ついた時、
警察無線が大声で 、何かを伝えていた。

   同時に県本部から~一斉指令が有り、事の重大さに初めて気がついた。

 隣の宿毛市(すくもし)で誘拐事件があったのだ。
近隣の署からも応援に走った。
犯人が園児の親類だと嘘をつき、保育園から目的の園児を 連れ出したらしい。

この時の犯人の言葉か「たどたどしい日本語だった」との証言を~そのまま引用して犯人は、

アジア系外国人の可能性大との第一報が流れた。
各地で実施されている検問地点では
この第一報が主流になり「アジア系外国人」を探していたらしい。

現実には、これから犯行に走る犯人が、
極度に緊張して言葉を詰まらせ、~やっと喋った
ウソを~「たどたどしい日本語」と誤解しただけだった。・・~早い話が誤報だ。

宿毛警察署にはどういうわけか、すでに多数の新聞記者が詰めかけていた。
すでに極秘捜査ではないらしい、しかも署長室には~普段はない無線機が置かれ捜査員が

バタバタ走りながら署長室に出入りしている。

つまり捜査本部は、外来者がいつでも見える一階にあった。
突発的な連絡が入ると二階の刑事課から一階の署長室に、
報告のため駆け込み、 逆に一階から二階へ走っている。

大混乱している様相であった。

誘拐事件と言うより、祭りの雑踏警備で・大きな事故があった様な雰囲気である。
どうしてこんな事に、と、思う方がおかしい。当たりマエのアホが署長だ。

上田署長だ。

上田と言えば数年前、本人の息子が地元、宿毛市のダム工事で、7百数10万円の
横領事件を起こした宿毛土木事務所の役人だ。

しかも、その息子は今だ県の職員らしいが、息子の後は、オヤジが警察署長で宿毛に来た?

いくら何でも
そんな地元住民を馬鹿にした人事が許されるのか?

この署長なら、重大事件が発生したら逆上して、我が身可愛さのあまり県本部との報告・
連絡一本ヤリになってもおかしくない。このままでは大変な事になる。

と思っていたら、犯人はあっさり捕まった。

高知市から応援に駆けつけていた者の内、1人だけ遅れて出発した人がいたらしい。
その警察官が、不自然な親子連れを見付け、職務質問したらあっさり白状したらしい。

幸運だった。

もし連れていた子供が“別人”なら、
もし犯人が“複数”いて抵抗したら、大変な事態になっていただろう。
この場合、普通~警察官は声をかけないが、犯人がいい人で良かった。

  数日後、テレビに本部長と宿毛署の捜査員3人が映し出された。皆、満面の笑顔を浮かべ、
大表彰式の様子がテレビに映し出された。

       「○○本部長が指揮を取られた誘拐事件が、
           ものの見事に解決しました。
           犯人を取り押さえ、人質の**君は、

                かすり傷一つ無い無傷で保護されました。
                                        功労のあった警察官には・・・・・」


警察官として最大の栄誉とも言うべき、最高の表彰状が手渡され、給料が一号上がったと放映された。

その中には、銀行員失踪事件で功労があり、事件後わずか4年で3回級特進した者も含まれていた。

            「この誘拐事件で」本部長が何をした?宿毛署員が何をした?

めでたい表彰式に、茶々を入れるのが目的ではないから、これ以上は何も言わず。
ただ、なぜテレビで放映されたかについてのみ~言わせていただきたい。これは、マンガだ。


 国家試験上級職に合格して警察官になったキャリア組とぬかす、エリート集団がいる。
すざましいスピードで出世街道を突っ走り、若くして本部長となり各県に配属される。
この本部長をいかにして持ち上げ、いかにして東京の警察庁に戻すか。

これが一眼国の最大の職務だ。本部長が更にエリート街道に乗れば、本部長を持ち上げた集団も
大きな評価を受けるのだ。一眼国の法典がこの1点にある。

神々の神、本部長は神の化身である。誘拐事件で本部長を持ち上げるには、この事件が最初から

大成功だったとし、本部長が宿毛署員を表彰すれば、指揮を取ったのは本部長である。
と・公表でき、テレビ放映すれば効果満点となるのだ。

第二次世界大戦、ドイツのアドルフ・ヒトラーが鏡の前で、オペラ歌手の指導を受けながら
オーバーな演説用のアクションを練習した。

演説を映画に取り、ドイツ国内の全てに流したのだ。やがてヒトラー率いるナチ党が政権を取る。
あの思慮深いドイツ国民を、麻薬でも使った様に麻痺させたのは、天才的なアクションである。

要は宣伝であり事実ではない、いかにして本部長を“満足さす”かにある。この為には常に
警察の為に報道する~警察の広告塔としてのメディアが必要である。

だから~普段から特ダネをエサとして投げている。

“満足さす”行為に反する者は、全て組織的に排除するのだから、銀行員失踪事件に関して
「事件蒸し込み組」は出世し、

私は排斥される。当然の結果である。



宿毛署の幼児誘拐事件から10日ぐらい経って、異動の発表があった。
私は、その宿毛署に転勤になっていた。

さて、宿毛署のどこに行くか?期待する事はない。100パーセント以上断言できる。
まず、捜査はクビ、間違いあるまい。

事件発生の中村署から隣の土佐清水署に4年、さらに隣の宿毛署。
四万十市を中心に“人工衛星”のように回り出した。隣から隣へ、あまり遠くに飛ばすと

私がキレて何をするか判らん。そんな不安があったのだろう~厄介払いの生殺し、
生かさず殺さずのポストに、消される事になるだろう。

何の期待もせず異動発表後、宿毛署のどこに行くか、署内異動の発表を待っていた。
 
 と言うのも、同じ刑事課員から

  「ある人から聞いたが、池君は転勤になるらしい」と、銀行員失踪事件を蒸し込んだボス
の子分にあたるカラスが、私に「ある人」から聞いた「転勤の情報」を特権階級に属する

エリートが喋るように、いやに思わせ振りに言い出したからだ。

案の定、宿毛市小筑紫(こづくし)町「小筑紫駐在所」が、私の新しい赴任先であった。
この年、清水警察署の刑事課から転勤になった者は、私1人、1人だけだった。

しかも私の後釜には、全く何の経験もない地域課の若者が後任として着いた。
まず、普通では考えられない、いかにも一眼国の人事異動である。

 以後、銀行員失踪事件に関する私の感情は、「蒸し込み組」に対する完全な殺意になった。

 


一眼国の転勤。組織の流れに乗った偉い人が転勤する場合は、大変な動きになる。
荷造りやら送別会やら、お餞別、お見送り、・・・・・・・

署長様ともなると~お餞別は、車が1台位買えるぐらいな金額らしいが、普段から極秘の
お世話をしている者ほど、“もらい”は多い。~愛想の良いコジキほど“御もらい”が多いモノだ。

本部長が異動する際には、県警の組織を総動員させ~1人いくらの御餞別が集まる。
以前、元警視監(松橋忠光)が書いた本(我が罪は常に我が前にあり)の中に、

~・・・都会の本部長を数箇所勤めればビルが建つ。

と言う意味合いで書いていたが、餞別だけではなく。毎月、本部長経費と称する銭が県本部
各課の人件費を削り、ノルマ的に奉納されているらしい。

本部詰めの捜査員が当直の際、深夜に、
ある係りのロッカーを、合い鍵で開け裏帳簿をこっそり見たらしい。

銭・金・裏帳簿・一眼国の名物は数えたらきりがない。



 私の転勤は、きれいサッパリ・なんにもなかった。荷造りも送別会も・なんにもない。
以後どこに転勤になっても~なんにもしなかった。

うっとうしい・・見るのも、喋るのも敬遠した。ただそれだけの感情しかなくなってきたのだ。

誰の世話にもならず、誰の手も借りず、荷造りもせず、挨拶もしないで転勤から転勤へと渡り歩いた。

ただ1つ「今に見ちょれ、いつかブチ殺してやる」それだけの思いを秘めて・・・・・・・・。

知り合いの農家に軽四トラックを借りて、単身赴任の家財道具を荷造りもしないで放り込み、

ロープで、がんじがらめに縛り上げた。最後に清水署に寄って、拳銃を取り出し、ポケットに入れた。

どうでもいい、できれば署長のドタマに、
拳銃の玉5発全部・ぶち込んでから出発したかったが、

どうしようもなかった。

   準備している私に・・・・・・・・・・・・・

             「今から出ます?それじゃ、お見送りを」~・・・とか何とか、

    後ろの方で~・・・何か言っていたか?



見送りなんか必要ない。・・・・・・・・・何もいらん。

振り向いたら拳銃を撃ちたくなるから、一切無視して、清水警察署の正面玄関から飛び出し、

海岸沿いに隣の宿毛市まで、風光明媚な足摺サニーロードを走った。

途中、人家のない所は、時速100キロは超えていたが、荷物を積んだ軽四トラックでは

横揺れがひどかった。・・~押忍




ダルマ太陽
夕陽と海
 
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テーマ:これでいいのか日本 - ジャンル:政治・経済

  1. 2008/01/22(火) 06:30:31|
  2. 悪魔と踊ろう vol Ⅱ-13 骨の後始末
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